歌好き侍のブログ

こんにちは!このブログは基本的にBUMP OF CHICKENの曲を楽しもう!というブログです。できるだけ長く続くよう頑張ります!

宇宙飛行士への手紙 by BUMP OF CHICKEN ~出会う前の君に僕は絶対出会えないから~

今回はBUMP「宇宙飛行士への手紙」について語っていきます。

Bump of Chicken - Cosmonaut.png

(シングルの画像と迷いましたが、こっちのがイメージに近かったです)

 

この曲は2010年に発表されたシングル曲で、

アルバム「COSMONAUT」にも収録されています。

また、MVもYoutubeで公開されているので有名曲の一つでもありますね。

この曲はそうですね。。。

藤原さんの「時間感覚」や「宇宙感」が爆発する曲となっています!!

それでは、曲紹介の方に行ってみましょう!!!

 

👇この曲のPVです👇

youtu.be

 

<歌詞>

(1番)

踵が2つ 煉瓦の道 雨と晴れの隙間で歌った

匂いもカラーで思い出せる 今が未来だった頃の事

 

蜘蛛の巣みたいな稲妻が 空を粉々に砕いて消えた

ジャンル分け出来ないドキドキ 幼い足 ただ走らせた

どうやったって無理なんだ 知らない記憶を知る事は

言葉で伝えても 伝わったのは言葉だけ

 

出来るだけ離れないで いたいと願うのは

出会う前の君に 僕は絶対出会えないから

今もいつか過去になって 取り戻せなくなるから

それが未来の 今のうちに ちゃんと取り戻しておきたいから

(2番)

ひっくり返した砂時計 同じ砂が刻む違う2分

全てはかけがえのないもの そんなの誰だって知っている

トリケラトプスに触りたい ふたご座でのんびり地球が見たい

貰った時間で出来るかな 長いのかな 短いのかな

どこにだって一緒に行こう お揃いの記憶を集めよう

何回だって話をしよう 忘れないように教え合おう

 

死ぬまでなんて嘘みたいな事を 本気で思うのは

生きている君に 僕はこうして出会えたんだから

そしていつか星になって また一人になるから

笑い合った 今はきっと 後ろから照らしてくれるから

(最後サビ) 

出来るだけ離れないで いたいと願うのは

出会う前の傷を 僕にそっと見せてくれたから

死ぬまでなんて嘘みたいな事を 本気で思うのは

生きようとして 生き抜いた 稲妻を一緒に見られたから

ラララ そしていつか星になって また一人になるから

笑い合った 過去がずっと 未来まで守ってくれるから

 

踵が4つ 煉瓦の道 明日と昨日の隙間で歌った

全てはかけがえのないもの 言葉でしか知らなかった事

 

すげぇ・・・すげぇよ・・・まったく・・・・

言葉選びがとにかく凄いんですよね。。。

「今が未来だった頃のこと」とか「踵が4つ」だとか。。。

そんな、藤原さんが選んだ言葉の数々に注目しながらこの曲を語っていきます!!

 

①1番終わりまで

「踵が2つ 煉瓦の道」から始まる歌いだし。ここは前奏ほぼ無しで歌からです。

まず、この「踵」で人数を表現してるトコからこの曲の凄さが始まるんですよね。

「僕は一人」だとか「一人で歩く」など、そういう表現は多数存在するのに、

藤原さんが選んできたのは「踵が二つ」。こりゃすげぇ。。。

 

その後すぐの「今が未来だった頃のこと」もすんごい表現なんですよね。

「過去のこと」をこういう感覚で表現してしまえるんだ!と。

ここは曲が進むにつれ、意味というか伝えたいことが分かってくるので、また後にとっておきましょう。

 

そして、少し間奏を挟んで次の歌詞に移ります。

「蜘蛛の巣みたいな稲妻が 空を粉々に砕いて消えた」

ソース画像を表示

たしかに画像を見てみると蜘蛛の巣みたいな落ち方してますね・・・

しかも、空に亀裂が入っているようにも見える。。。。

つまり空を粉々に砕いていると・・・・

いやこれ最初に、この見方できる藤原さん!!!!って笑

 

そして次の歌詞、

「どうやったって無理なんだ 知らない記憶を知る事は

 言葉で伝えても 伝わったのは言葉だけ」

この「知らない記憶」の表現は、「66号線」の記事でも語っていました。

つまりは「僕の介入できない出来事」。ここでは「僕と出会う前の君のこと」ですね。

そしてその事は、

どれだけ言葉を重ねて説明しても、結局は状況しか伝わらず、その時の「君の感情」や「感じたこと」を完全に知ることはできない。

ここはいつもの、「現実」を振りかざしてくるBUMPですね。。

 

<僕の好きポイント>

1番はサビの歌詞がとにかく好きです!!!

(1)「出来るだけ離れないで いたいと願うのは

    出会う前の君に 僕は絶対出会えないから」

「出会う前の君に僕は絶対出会えない」。これも「現実」です。。。

どれだけ君のことを知ろうが、それは僕と出会ってからの話ですからね。

それでも後に続くのは、

「出来るだけ離れずにいたいと願う」コトなんですよね・・・!!!

君のこれまでを僕は分からないかもしれないけど、

これからの事はちゃんと分かりたいんだ!

という意志表現なのかな。と僕は感じ取れました!!!

 

(2)「今もいつか過去になって 取り戻せなくなるから

    それが未来の 今のうちに ちゃんと取り戻しておきたいから」

ここでまた、藤原さんの時間感覚が冴えわたります。。。

「今」っていうのは基本的に失っていくものっていう認識かな。

「今」は今、つまり「現在」でしか自分の手元に無いんだよって。

そして、「今」が「過去」になって失ってしまう「未来」がある。。。

だからこそ、その状態が「未来」である「現在」に

「いずれ失ってしまう今」を「取り戻そう」と。

この詰まる所、「今を大事にしよう」ってことを、

「未来」の視点から見て表現するトコが凄いんですねぇ。

 

②2番終わりまで

「ひっくり返した砂時計 同じ砂が刻む違う2分

 全てはかけがえのないもの そんなの誰だって知っている」

から始まる2番の歌詞。少し声が重なる歌の響きが良いんですよね。。。

まずは、「砂時計」という時間を計れるモノが登場します。

砂時計の起源は古代エジプトまで遡る可能性もあり、

これ自体が「過去からの贈り物」という感じがします。。。。。

そして、この歌では砂時計が「2分」を計りとれるようになっています。

でも、この砂時計が計っている2分間は「ひっくり返す前」「後」では

時間の長さこそ同じですが、その2分間で起こる出来事は当然違います。

「ひっくり返す前の2分間」は「後」には、もう「過去のこと」になってしまう・・・

つまりは、最初に計った2分間の「今」は取り返せないモノになってしまう。

だからこそ、全ての「計りとる今」はかけがえないんだよと。。。

砂時計一つでここまで表現できるのかよ・・・

 

そして次の、

トリケラトプスに触りたい ふたご座でのんびり地球が見たい」

トリケラトプスが実際に居て、触れたのは「過去」

ふたご座で地球が見られるようになるのは「未来」のことかな?

この、「過去」と「未来」のことをあくまで「やりたい事」で表現してるのもココすげぇポイントです笑笑

 

さらにサビの、

「そしていつか星になって また一人になるから 

 笑い合った 今はきっと 後ろから照らしてくれるから」

ここは藤原さんの宇宙感と時間感の融合ですかね。。。。

まず、星同士の距離っていうのはまぁ物凄く離れてるんですよ。。。

それこそ運が良くなければ、光でも全力で何年もかかるみたいな。

という事は当然、一人になるのと同義になるのかなと。

そして、「未来」ではいつか君と別れて一人になる場面が来ます。

これを同時に表現してるんじゃないかなぁと僕は思います・・・・!!!

 

また、「笑いあった今」「未来」から見たら「過去のこと」

つまりは、自分たちが進む方向の後ろにある出来事と言えます。

そして、その出来事は「未来」の自分を元気づけてくれる、いわば照らしてくれる存在になるとここでは言っています。

ここで宇宙の話に戻ります。

宇宙って実は、今も広がり続けてるんですよ。

ってことは当然、広がっている先頭から地球や太陽を見ると、

後ろに取り残して自分は進んで行ってる感じになると。

でも、その星々は今も後ろから光っている訳なんですよね。

この「宇宙の膨張の仕組み」と、「時間が進む仕組み」を上手く組み合わせたのが、ここの歌詞かなと自分は感じました!!!

 

<僕の好きポイント>

(3)「どこにだって一緒に行こう お揃いの記憶を集めよう」

まず、歌い方がすごく好き!!!「どっこにだって」のリズム感!!!

そして、「お揃いの記憶」の破壊力よ・・・!!!

二人で共有する出来事を「お揃い」っていう言葉選びで表現してくるとは・・・・

ここはマジで藤原さんのセンス爆光りみたいな感じです!!!

 

③最後サビ

さて、Cメロに当たる部分は間奏となり曲は最後のサビに入ります。

「出来るだけ離れないで いたいと願うのは

 出会う前の傷を 僕にそっと見せてくれたから」

この曲の前半部分にBUMPが振りかざしてきた、

「知らない記憶」を知ることはできないという「現実」がありました。

それは「出会う前の君の出来事」であり、この最後サビでまた対面します。。

それでもここでは「出会う前の傷(出来事)をそっと見せてくれた」。

つまりは、

完璧に過去の傷を共有することは出来ないという「現実」はあるけれど、それでも僕と共有したいという気持ちを見せてくれたコト

この気持ちを君が見せてくれたから「出来るだけ離れないでいたい」という僕の気持ち(願い)が生まれるという仕組みなのかなと思います。。。

 

「生きようとして生き抜いた 稲妻を一緒に見られた」

ここの表現も素敵ですよね。。。

稲妻が見られる、つまり発生している時間は、ほんの一瞬です。

それでも稲妻はその豪快な姿と共に、見る人や世界に自分を刻み込みます。

この稲妻の一瞬を「生きようとして生き抜く」という表現で綴ると。

そしてその生き様は、一緒に見た(お揃いの)記憶として残り続けると。

 

<僕の好きポイント>

「踵が4つ 煉瓦の道 明日と昨日の隙間で歌った」

という事で、ラストの部分です!!

ここは、一番最初の歌詞を踏襲する形で歌われています。

まずは「踵が4つ」、つまり一人分増えてることですね。

そして「明日と昨日の隙間」、つまり今日(今)を一緒に過ごしていると。

この曲の結論というか、まとめ部分でこれ以上ない閉め方だと思います。

過去、現在、未来の概念を並べた後に、

だから君と今を過ごしている。

この結論に僕は到着しました。。。。

 

<まとめ>

あんまり考察するつもりは無かった筈が、いつの間にか4000字・・・

「宇宙飛行士への手紙」はアルバムの流れで聴くと魅力が増すんですよね。。

また、ライブverも素敵です!!!

僕はpathfinderとGOLD GLIDERのこの曲は聴いたことあるんですが、どちらも原曲以上の感動がありました・・・!!!

 

 この曲が収録されているのは・・・・

👇シングル👇

宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル [ BUMP OF CHICKEN ]

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感想(40件)

👇アルバム👇

COSMONAUT [ BUMP OF CHICKEN ]

価格:2,723円
(2020/9/5 00:35時点)
感想(14件)

👇ライブ👇

BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER SAITAMA SUPER ARENA(通常盤) [ BUMP OF CHICKEN ]

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(2020/9/5 00:37時点)
感想(0件)

 

BUMP OF CHICKEN GOLD GLIDER TOUR 2012 [ BUMP OF CHICKEN ]

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(2020/9/5 00:39時点)
感想(5件)

 👇途中で言及した「知らない記憶」についての「66号線」の記事はこちら👇

https://gakuseiman.hatenablog.com/entry/2020/09/03/_%EF%BC%96%EF%BC%96%E5%8F%B7%E7%B7%9A_by_BUMP_OF_CHICKEN_%EF%BD%9E%E9%9F%B3%E7%AC%A6%E3%82%92%E7%B9%8B%E3%81%84%E3%81%A7%E7%9B%BE%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86%EF%BD%9E_